【間取り構想②-1】最低限必要な部屋や設備の決め方

最低限必要な部屋や設備の決め方のアイキャッチ 構想

必要な部屋、設備の決め方

前回の記事で、間取りを検討する前に自分がどのような家を建てたいのか、コンセプトを明確にしておくと検討が進め易くなることを紹介しました。

今回は決定したコンセプトを参考に最低限必要な部屋は何があるか、またその部屋で間取りに影響がある設備はどうすればよいか検討した時の考えをまとめたいと思います。

私の場合は2世帯住宅を建ててますので、子世帯分の1世帯に必要な部屋についての検討結果になります。家族構成は3人前提です。また、注意点としてどこのハウスメーカでも同じかと思いますが、標準仕様だと費用を安く抑えることができるため、こだわりがないところは標準的な仕様となるように検討しています。

必要な部屋

リビング

LDKと記載した時に一番最初に来るリビングは、使われ方によって必要な帖数がかなり異なってくるため、間取りを決める上で重要となってくる部屋になります。理想としてよく聞くのは広くて明るいリビングですが、家族構成や使われ方によっては狭くて問題なかったり、不要だと言う人も出てくるのではないでしょうか。

私の場合は、まずは使われ方を想定し、それに必要なスペースや家具等を考慮して最低限必要な帖数を決めていく流れで検討しました。その際に今まで住んでいたところの情報も参考にしました。

【使われ方】

  • ソファに座りながらテレビを見る
  • 掃き出し窓により大物の家具を搬入する

【必要なスペースや家具等】

  • ソファは3人掛け前提、1人当たり幅は50~60cm程必要、3人なので80cm×180cm程のスペースが必要
  • テレビボードは50型前後のテレビを置く前提、40cm×150cm程のスペースが必要、ソファとの距離は180cm程必要
  • 掃き出し窓は180cm以上の幅が一般的
  • 今まで住んでいたところの情報⇒4人で8帖、広さについて特に問題なし、3人であれば6帖程で問題なし

以上から、リビングの最低限必要な帖数は下記のようなイメージになります。

ダイニングキッチン

LDKの後半部分であるダイニングキッチンですが、家族構成によってダイニングテーブルのサイズが変わったり、キッチンの種類によって必要スペースや費用が変わったりしてきます。基本的にはリビングと隣接前提で考えることになると思いますので、こちらも間取りを決める上で重要となってくる部屋になります。

私の場合は、まずはキッチンの種類を決め、次に冷蔵庫とダイニングテーブルの配置を検討しました。特にキッチンはほぼ毎日使用するところであり、簡単に変更もできないのでメリットデメリットをよく考えて決めました。また、コンセプトにある家事の負担が少ないということも判断材料としています。

【キッチンのタイプ:壁付け式、対面式】

  • 壁付け式はすぐ後ろにダイニングテーブルが置かれることになり、家電や収納棚も壁側に配置する必要があるため、間取りの自由度が少なく、ダイニングから丸見えとなってしまう
  • 対面式は壁付け式のデメリットを改善でき、また、家族とのコミュニケーションが取り易いがスペースが必要

⇒スペース以外特に目立ったデメリットがない対面式キッチンを選択

【対面式キッチンの型:I型、L型、セパレート型、ペニンシュラ型、アイランド型】

  • I型はカウンターや腰壁により手元を隠せる、換気扇を壁付けでき設置が安く済む、コンロ前に壁を設定することで油はね対策ができるといったメリットがある一方で、解放感はなく見た目も普通の感じになってしまう
  • L型は角部分がデッドスペースになり、使い辛い作業スペースや収納スペースができてしまう
  • セパレート型はシンクとコンロが分かれており、食材や食器等の移動時に汚れたりして不便
  • ペニンシュラ型はカウンターや腰壁がないため、手元が丸見えであったりコンロ前の壁がなく油はねが気になる
  • アイランド型は回遊性は魅力だが、手元が丸見えであったり換気扇が壁付けできなかったりするため、間取りの自由度や費用を考えるとコスパが悪く感じる

⇒解放感や見た目以外特に目立ったデメリットがないI型キッチンを選択

【冷蔵庫とダイニングテーブルの配置】

  • 冷蔵庫はキッチン、ダイニングどちらからも取り出し易いように間に配置
  • ダイニングテーブルは腰壁にくっつけて配置し、腰壁にカウンターを設置して配膳し易くする

【必要なスペースや家具等】

  • 対面式I型キッチンは80cm×270cm程のスペースが必要
  • 壁側の食器棚は奥行き50cm程必要
  • 通路は80cm以上の幅が必要
  • ダイニングテーブルは4人掛け前提、1人当たり40×60cm程のスペースが必要、4人掛けなので80cm×120cm程のスペースが必要
  • 今まで住んでいたところの情報⇒4人で10帖、広さについて特に問題なし

以上から、ダイニングキッチンの最低限必要な帖数は下記のようなイメージになります。

浴室

浴室は特にこだわりがない限り基本ユニットバスになるかと思います。サイズについても選択肢が限られているため、そんなに迷うことはないです。

私の場合は、標準仕様の1616サイズ(160cm×160cm)にしました。広さは十分であり、間取りとしても丁度2帖となります。広い浴室は掃除が大変なので特に魅力を感じないです。

【必要なスペース等】

  • 浴槽1帖、洗い場1帖
  • 今まで住んでいたところの情報⇒2帖、広さについて特に問題なし

以上から、浴室の最低限必要な帖数は下記のようなイメージになります。

洗面・脱衣所

洗面・脱衣所は基本浴室と隣接して検討することになると思います。洗面・脱衣所としてますが、家族構成や使われ方によってはそれぞれ別室にするという人も出てくるのではないでしょうか。また、洗濯物を干す場所との位置関係も重要となってきます。脱衣所をランドリーと併用したり、ベランダと隣接させたりすることで、洗濯物を運ぶ動線を短くすることができます。

私の場合は、まずは脱衣所について洗濯物を干す場所をどうするか考えました。脱衣所をランドリーと併用する場合、洗濯機を置く場所や洗濯物を干す場所が必要となるため、必要帖数は大きくなります。次に洗面・脱衣所について使われ方を想定し、スペースがどれくらい必要か検討しました。

【洗濯物を干す場所:ベランダ(外)、ランドリー(脱衣所併用)、ランドリー(独立)】

  • ベランダ(外)はコンセプトにより、洗濯物を運ぶことや外に出るのが面倒であったり、虫、花粉、黄砂等の付着が気になるため対象外
  • ランドリー(脱衣所併用)は最も洗濯物の動線が短くなる、部屋干し、干すスペースが必要
  • ランドリー(独立)は洗濯物を運ぶ必要がある、部屋干し、スペースが脱衣所と別で必要

⇒最も洗濯物の動線が短いランドリー(脱衣所併用)を選択

【洗面・脱衣所の使われ方】

  • 3人前提、朝の洗面所の渋滞は問題ない見込み
  • 洗面・脱衣所のドアに鍵を付けることで、洗面所と脱衣所を分ける必要なし
  • ランドリーとして物干し竿、洗濯機を配置

【必要なスペースや家具等】

  • 洗面台は横幅90cm程必要、洗面所は1帖あれば十分
  • 洗濯物を干すスペースとして、物干し竿は壁から30cm以上離す必要有、物干し竿の長さは短いもので140cm
  • 洗濯機は部屋干し前提、スペース、コストを考慮し縦型を選択、横幅60cm程必要
  • 脱衣所は上記洗濯物を干すスペース、洗濯機スペースから1.6帖程必要
  • 今まで住んでいたところの情報⇒1帖と狭く、着替えを置く場所がなくて不満、洗濯物を運ぶのも面倒

以上から、洗面・脱衣所の最低限必要な帖数は下記のようなイメージになります。

内容が多くなってきたので、次の記事に続きます。

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