【間取り動線②】買い物、料理、子ども、防音室動線

買い物、料理、子ども、防音室動線のアイキャッチ 動線

半平屋の買い物、料理、子ども、防音室動線

前回の記事では、毎日のように実施しなければならない脱衣、入浴、洗濯、収納の動線について、半平屋では階段を使わないことから、間取りによっては作業の無駄を大幅に減らせることを紹介しました。

今回の記事では、買い物帰りに買ってきたものを収納するまでの動線や料理をする際に使用する物の配置を考慮した動線、子どもの成長に合わせた動線や防音室について音楽教室を開くのを想定した動線を紹介したいと思います。

買い物や料理は日々の生活に欠かせない作業なので、収納場所や家具や家電の配置を最適にしておき、無駄を少しでも減らしておきたいものです。子どもについては、玄関から子ども部屋までの動線をどうするかが一番悩むところかと思います。防音室については、自身が練習するだけか将来的に音楽教室として使用するかで間取りにも大きく影響してきます。私の場合はどのように考えたかまとめていますので、少しでも参考になれば幸いです。

買い物帰りの収納までの動線

買い物帰りの収納までの動線としては、一般的に下記のような流れになると思います。

【買い物帰りの収納までの動線(買い物は車前提)】

  1. 車から降りてトランク(ラゲッジ)から荷物を取り出す
  2. 玄関の鍵を開ける
  3. 冷蔵庫やパントリーがあるところまで行き、荷物を下ろす
  4. 手洗い、うがいをする
  5. 荷物を収納する

まずは帰宅してから家に入るまで、雨が降っていてもストレスを感じないようにするにはどうするかを考えました。以前の家ではカーポートがあったため、車から降りる際は雨に濡れないのですが、玄関までの経路と玄関の鍵を開ける際は屋根がなく、大雨の日はそれだけでずぶ濡れになってしまうのが不満でした。

今回の家では玄関前は大雨が降っても濡れないよう十分な屋根を確保し、その屋根とカーポートの屋根を近付けることで、車から玄関までほとんど雨に濡れずにたどり着くことができるようにしました。玄関の鍵はコストの関係から普通の物にしていますが、最近は後付けできるスマートキーの種類も増えてきており、いずれは導入してよりスムーズに家に入れるようにしたいと思います。

次に家に入ってから荷物を置くまでの経路をどうするか検討しました。家に入ったらすぐに手洗いができる間取りが人気ですが、荷物を持ったままだと洗えないため、どこかに置かなければいけません。また、専用の手洗い場や洗面所を玄関の近くに持ってくるのもコストや間取りの関係から厳しいため、冷蔵庫やパントリーまでの距離を短くすることを重視しました。

玄関からすぐにダイニングキッチンがあるため、ダイニングテーブルや食器棚のカウンタースペースに荷物を置き、隣の洗面所で手洗い、うがいをして荷物を収納するといった流れになります。

以上から、買い物帰りの収納までの動線は下記になります。

料理時の物の配置を考慮した動線

料理時の動線で気を付けるポイントとしては、下記項目が挙げられます。

【料理時の動線で気を付けるポイント】

  • 冷蔵庫やパントリーから食材を取り出し易いか
  • 調理台、シンク、コンロの位置関係
  • 調理中のゴミはどうするか
  • 料理をどのようにダイニングテーブルに運ぶか
  • 食洗機に食器類を入れ易いか

冷蔵庫やパントリーの位置について、食材を取り出した後は調理台に置くことになるので、調理台から斜めに配置すると取り出し易いです。冷蔵庫は飲み物等使用頻度が高いので通路側に配置することになります。そうすることで、料理をしていない人が飲み物を用意したり、側に炊飯器やレンジがあれば余ったご飯を冷凍したり、冷食を解凍したりできます。カトラリーも通路側にあると準備がし易いです。

調理台、シンク、コンロについて、調理台を真ん中とした場合シンクは片付けを考慮して通路側としてます。冷蔵庫と調理台の間にもなるので、野菜を洗ったりするのにも便利です。コンロは臭いや油はね、換気扇の配置から壁側になります。

調理中のゴミについて、最初はシンク下にゴミ箱を置くことを考えたのですが、移動中に床にこぼれたりする懸念があるため、ゴミは調理台に置いた小さな袋に入れて縛って捨てることにしました。野菜くず等の小さなゴミは排水溝のネットに溜めて、先程の小さな袋に入れて捨てます。そうすることで、キッチン内にゴミ箱を置く必要がなく、ゴミ箱は通路側に配置した1つに集約することができます。ゴミも袋で縛って捨てるので、臭いについてもそこまで気になりません。

料理をどのように運ぶかについて、私の場合は調理台とダイニングテーブルの間にカウンターがあるのでそこに一旦置き、ダイニングテーブル側から引き取る形としています。片付けについても同様にカウンターに一旦置き、シンク側から引き取ります。カウンターに置き辛い物は通路側から運びます。

食洗機について、食べ終わった食器等はシンクで予洗いをしてから食洗機に入れます。そのため、右利きの場合はシンクの右下に配置するのが入れ易いです。洗い物が少ない時や食洗機不可の物は手洗いをして、シンク横のスペースで乾かすようにしています。

以上から、料理時の物の配置を考慮した動線は下記になります。

子ども部屋への動線

子どもに関係する動線で検討するポイントとしては、下記項目が挙げられます。

【子どもの動線で検討するポイント】

  • 玄関から子ども部屋までの動線をどうするか
  • 階段をリビング階段にするか廊下階段にするか

子どもが学校等より帰宅後から子ども部屋への動線について、コミュニケーションを重視するかプライバシーを重視するかで間取りが変わってくると思います。コミュニケーション重視であれば顔を合わせる機会が増えるようリビングを経由するようにしたり、プライバシー重視であれば友達が来た時にリビングを通らなくてもいいようにしたり等考えられます。

私の場合は2階が子ども部屋になりますので、階段の位置が重要となってきます。コミュニケーション重視であればリビング階段、プライバシー重視であれば廊下階段となり、私はリビング階段を採用しました。デメリットとしてはエアコン等の熱効率が落ちるのと、音や臭いが伝わり易いことが挙げられますが、階段前にドアを採用して対策しています。半平屋の場合は問題ないですが、2階がリビングの場合は子どもが幼少期の際に階段から落ちる可能性があり、転落防止用のドアや柵が必要になってくると思います。

以上から、子どもの成長に合わせた動線は下記になります。

音楽教室を考慮した防音室動線

防音室で音楽教室を開く場合の動線で検討するポイントとしては、下記項目が挙げられます。

【防音室の動線で検討するポイント】

  • 玄関から防音室まで直接行けるか
  • 防音室からトイレが近くにあるか

玄関から防音室までの動線としては、プライバシーの観点から他の部屋を経由せずに直接行けるようにしています。防音室を玄関の側に配置することは間取りの制約が大きいので、早めに決めておくのが良いと思います。予算に余裕があれば外から直接防音室に入れるようにしてもいいかもしれません。

また、生徒が急にトイレに行きたくなる可能性がありますので、防音室から近い所にトイレを配置しておくと他の部屋を見られる心配がないと思います。私の場合は小さい廊下で玄関、防音室、トイレがつながっていますので、それぞれ最短で行くことができるようにしてます。

以上から、音楽教室を考慮した防音室動線は下記になります。

まとめ

買い物、料理、子ども、防音室動線についてまとめると、下記になります。

【買い物、料理、子ども、防音室動線】

  • 買い物の動線は玄関で雨に濡れないかや荷物の収納までの経路が短くなるように検討する
  • 料理の動線は冷蔵庫は通路側に設置することやゴミの捨て方を検討する
  • 子どもの動線はコミュニケーション重視かプライバシー重視かを検討する
  • 防音室の動線は玄関やトイレと直結させるかを検討する

動線についてはどれだけ行動を想定して検討できるかが大事となってきますので、自分が検討したポイントを紹介させていただきました。

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